グローリーサンデーの競馬日記

競馬の予想とか出来事とかつぶやきます

JBCレディスクラシック2023 優勝馬 アイコンテーラーについて

 
f:id:GlorySunday:20231117105427j:image

<https://twitter.com/tck_keiba/status/1720201694397833649?t=ANb9-jFH7oEODYv8baCP3A&s=19より>

 2023年11月3日に大井競馬場(TCK)で行われた

JBC[ジャパンブリーティングファームズカップ]。

 その中で牝馬限定のダート中距離競争Jpn1レディスクラシックに、1月14日G3愛知杯[中京芝2000m]で2着に入線したアイコンテーラー号が出走し、武豊騎手の負傷による騎手変更で騎乗した松山弘平騎手鞍上の元、1番人気で優勝し、初重賞制覇且つ初G1級(Jpn1)制覇を達成した。また、河内洋調教師自身も初G1制覇となった。8月26日の新潟リステッドBSN賞[ダート1800m]からダート転向初戦を勝利し、続く9月30日G3シリウスステークス[阪神 ダート2000m]はしくも2着と健闘し、本戦に挑戦した。ダート転向3戦でG1制覇となる。


f:id:GlorySunday:20231117105943j:image


f:id:GlorySunday:20231117105958j:image

<https://www.keiba.go.jp/jbc2023/より>

 私はこのアイコンテーラー号は新潟でのダート転向後初勝利を見て、大井2000mでは通用する価値はあると思い、本命にしていた。

 では、何故そう思うのか?私なりに仮説を立てた。

 

 血統 

ドゥラメンテ 母ボイルトウショウ

 正直…最近血統の勉強をし始めたのでにわか程度で申し訳ないが先ずはドゥラメンテだろう。現役時代は皐月賞日本ダービーとクラシック2冠を達成し、菊花賞は骨折のため無念の回避をしたが、産駒のタイトルホルダー・ドゥレッツァが制覇しているため幻の三冠馬と言われている。そんなドゥラメンテだが、ダートでも産駒成績が良い。

バーデンヴァイラー[2022年Jpn3マーキュリーカップ(盛岡)・2023年Jpn3佐賀記念(佐賀)]

ヴァレーデラルナ [2022年JBCレディスクラシック(盛岡)]

ドゥラエレーデ [2023年UAEダービー(ドバイ 2着)]

と芝・ダート問わない様である。

そして母のボイルトウショウだが、母父ケイトホーム 母母ミッドナイトオアシスと米国血統である。大井は砂を国内産からオーストラリア産に変え、さらに厚さも8㎝から10㎝増した。前回よりも馬場がタフになったため、母方の血も有利に働いたと推測される。

 

実績

新潟巧者

 本馬は、2020年11月1日にデビューし3戦したが、勝ちきれずに3歳を迎えた。2021年の初戦は2021年5月9日3歳未勝利[新潟芝2000m]戦で見事勝利すると、同月22日の同競馬場[新潟 芝1800m]早苗賞(1勝クラス)も勝利。その後2戦は重賞挑戦するも、結果が出せず。10月9日、再び新潟に戻り村上特別(芝1800m 2勝クラス)、30日魚沼ステークス(芝2000m 3勝クラス)を連戦連勝し、オープン馬となった。

 その後は割愛するが、上記にあるダート転向初戦のBSN賞も新潟である。大井競馬場(外)は、右回りだが直線が長く地方最長の386mとなっている。基本地方競馬場の構造は、小回りで直線が短め、先行馬が有利だ。しかし大井競馬場は京都競馬(外)より約20m短い(403m)が、地方で唯一のG1があるだけあって、JRAの競馬場に引けを取らないことを意味する。本馬は先行策で勝ち切っているのに加え、日本最長の新潟外回りの直線(659m)も勝利経験している。あとは右回り適正だが、次走のシリウスステークスで負けはしたものの、3着馬ヴァンヤールに3馬身つけての2着なので右回りダートの苦手意識は無いと捉えられる。

 ここで大方の目星を私は付けた。陣営もおそらく、地方競馬場対策として経験させたかったのではないかと思う。

 

疑似馬

前年 東京大賞典勝馬 ウシュバテソーロの存在

 2022年12月29日 大井に新たなG1馬が生まれた。同年の同舞台・同距離である帝王賞勝馬メイショウハリオとJDD優勝馬のノットゥルノを抑え、先頭を駆け抜けたのは、ダート転向5戦目且つ芝含めて重賞初挑戦で初勝利、しかもJpn1では無くG1勝利を飾った、ウシュバテソーロである。


f:id:GlorySunday:20231117113211j:image


f:id:GlorySunday:20231117113215j:image

<http://nankandamasii.jugem.jp/?eid=17983#gsc.tab=0より>

 ウシュバテソーロは3勝までは芝を走っていたが、ダート初戦の横浜ステークス[東京 2100m]で勝利し、オープン入りを果たした。それが今ではドバイワールドカップを制し、ダート界での日本代表馬となった。このウシュバテソーロとアイコンテーラーの疑似点をまとめる。

  • 芝の中距離を経験・勝利し、クラスが上がっていったところでダート転向
  • 左回り且つ直線が長いコースでキャリアを積み上げる。
  • 父が現役時代クラシック勝利且つ芝・ダート共に優秀種牡馬
  • ダート転向初戦をいきなり勝利

と思い当たる筋を書き込んだ。このような背景もあり、第2のウシュバテソーロになるなら、アイコンテーラーだろうと考察を重ねて、本命に立てた。

 

+‪α‬ 騎手

乗り替わり故の好材料

 元々は武豊騎手が鞍上予定だったが、10月29日の脱鞍の際のアクシデントで負傷。松山弘平騎手となった。これは予想外であったが、逆に勝てた要因の一つとしてハマったと考えた。何故なら、その後同じ距離を走るテーオーケインズと同じ脚質だから。急遽の騎手変更というのもあるが、そもそも武豊騎手が乗る時点で乗り替わりだった。どちらにせよテン乗りなわけだから、変に気負いせず馬に任せて乗ることが出来る。更にはその2R後に乗るテーオーケインズに乗る前の試走として試せる機会でもあったため思わぬ相乗効果が成果に結びついたのではと思われる。

 

 以上が私なりの推測となる。いつか実を結ぶだろうと思ったら、今回だったとは…これには私自身も驚いている。

 今後はどういう立ち回りになるか分からないが課題として、マイルの対応も必要ではないかと考えられる。

G1フェブラリーステークス[東京]や

Jpn1かしわ記念[船橋]

牝馬限定に絞ると

Jpn3マリーンカップ[船橋]

Jpn3スパーキングレディーカップ[川崎]

など1600mのレースがある。

 

 いずれにせよ、アイコンテーラーという馬は器用さがあり、地方競馬特有の小回りもこなせると思う。私は今後もこの馬の素質を信じ、素晴らしい競走馬生を歩んで行くことを祈り、これからも応援していきたい。